ジュニア育成のお話 〜基礎ファーストの理由〜
- 2018.11.13
以下、2019年11月11日のブログより抜粋です。
長文ですがご一読いただけたら幸いです。
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バレエ教師(講師)がジュニアを育てる目的って何?
バレエを通じて生徒を正しく導くことですよね。
生徒一人一人の思いは十人十色。
将来バレエダンサーになりたいという子もいれば、そうでない子もいます。
もし将来バレエダンサーになりたい子を導くとしたらどうする?
常識的に考えたらまずは基礎を大事にしますよね!
同時に健康で怪我のしにくい体づくりをします。
そして目標に向かって頑張れる健全な精神も養います。
これが心技体を整えるということではないでしょうか。
子供の心の中を無視して、子供の集団心理を利用してコンクール漬けにする教室はとても多いのが我が国のバレエ教室環境の特徴です。
生徒や保護者の方々も、これでいいのかなと気づいてもなかなか言い出せず、ずるずるといまの環境を引きずってしまう・・・。
仮にもし、年に3つのコンクールと1つの発表会に出るとしましょう。
週に3〜4日(多い生徒は6日とか)に、1レッスンをしたとします。
コンクール前のヴァリエーションの練習は2〜3ヶ月を要します。
発表会の練習だって3〜4ヶ月します。
さて、いつ基礎を練習できるでしょうか?
もちろんバレエは踊りの練習はとても大事です。
でも、踊りの練習とクラスの練習は別物です。
最後に見られるのはクラスでのクォリティの高さです。
最後にものを言うのもクラスでのクォリティの高さです。
生徒の成長は早い子もいればゆっくりの子もいます。
これ以上は書きません。
早く気づいてほしいです。
ましてや、海外の教師やディレクターはダンサーの基礎力をしっかりと見ていますからね。
この写真は昨日ジュニアSクラスの生徒と1対1で体づくりをしているところです。
こういう時間はとても大切で、トレーニングしながらコミュニケーションも図れます。
生徒の体調などもよくわかるのです。
教師はたくさんの知識経験を生徒に伝授しますが、最終的には生徒が自悟するための手助けをしているだけなのです。
ちなみに教師が生徒一人一人を丁寧に指導できるには限界があります。
1クラスに何十人もいたら通り一遍になってしまう子も出てきてしまいます。
ワークショップやオープンクラスならいざ知らず。
だからパークサイドバレエスタジオは少人数制にしています。
ジュニア育成は一貫して基礎ファースト!
若い時間は有限です。
大事にしないとね。