Info & Column

Column

習う環境で進路が左右される

  • 2023.06.27

バレエをやっていて本気でバレエダンサーになりたいと思っている人なら、みんな目標は持っています。

目標というものは誰でも作れるわけです。

真面目にやっていれば、バレエダンサーになるためにやらなくてはいけないことも大体知っているはずです。

にもかかわらず、週6日や7日、毎日180分くらいレッスンしていても、思った成果を出せない生徒はたくさんいるのです。

例えば、Aというスタジオに通う子たちとBというスタジオに通う子たちは、共にハードな練習をしているにもかかわらず成果の出方が大きく違う。

Aスタジオからはスカラシップや留学許可をもらえる生徒が何人も出るが、Bスタジオは誰も貰えていない。

あるスタジオ出身の留学生はたくさんいるが、就職が決まらない。

そういうことは往々にしてあることです。

個々に見たら成果の出ない理由はたくさんありますが、成果の出ない子たちの中には才能ある生徒もいるのです。

そのような生徒がなぜ成果が出せないかというと、まず最初の考え方が間違っているからです。

最初に拘らなければならないことは、「結果を出せる環境」にいるかどうかです。

バレエをする環境が上を目指せる環境なのかどうかということです。

バレエダンサーになるために必要なことを明確にしてくれて、正しいバレエを教えてくれたり、生徒と一緒に頑張ってプッシュしてくれる先生や仲間がいる環境にいなければ、せっかく作った目標は儚い夢で終わってしまうのです。

何が正しくて、どうしたら成長の速度を上げられて、どう考え方を改めたらいいのか。

質が高く、目指すところが高く、妥協なく、がむしゃらに練習できる環境こそ、自分の五感を刺激してくれるし、目標高く妥協しない自分に育ててくれるのだと思います。

有限な時間を有意義にバレエに費やし最短で結果までたどり着くことができる環境こそが、何よりも大事なことなのです。

環境はそのスタジオの先生の質やポリシーやシステムによります。

もちろん環境との相性の問題もあります。

先生と生徒の相性、レッスン内容や指導方法の相性、バレエに対する情熱や考え方の相性など。

時々残念なことを耳にします。
それは友達がいるから環境を変えられなかったとか、みんな短期やサマーで海外に行く子が多いから自分もいっしょに行きたいとか、みんなとコンクールに出るのが楽しいからやめられないなど、自分以外のことに目を向けて環境を変えない子がとても多いのも事実です。

オンラインなら先生にもバレないし、友達も失わないからという理由で隠れて受講している子もいます。

バレエはそんなに簡単に結果を出せるものではありません。

でも、そういう子はその時点では本気で留学とかプロになることを望んでいないのだと思います。

バレエ以外のことで例を挙げてみましょう。

例えば超一流校に進学したくて予備校や塾で受験勉強をするとします。
本気で目標校に合格するために試行錯誤し、今通っている塾や予備校よりもいい塾を見つけたとしたらどうしますか?
迷わず転籍しませんか?

バレエだって同じです。
自分の目標達成に必要な環境こそが、成長のベースになるのです。

指導者は生徒以上に研究し、自らが体験して何がよくて何が不必要かをよく理解していることが大事です。

生徒は習ったことを身につけるために努力し、さらに自分自身でトライアンドエラーを繰り返しながら研究し、答えを見つけていくことがダンサーとしても人間としても大きく成長するのです。

だからいい環境こそが10年先にとても役に立つ大切な礎になるのです。

パークサイドバレエスタジオのジュニアSクラスは、バレエダンサーという舞台芸術のプロになりたいという生徒を正しく導ける環境であり続けたいと考えており、毎日生徒と向き合いながら育成しています。

私たちのもとで頑張った生徒は誰よりもバレエのことを理解し、どここに行っても恥ずかしくない人間に育ってほしいと願っています。

自分に負けない心を持って、いっしょに未来を切り開いていきましょう。


一覧へ